今日、オシム監督率いる、日本代表がまた勝ちました。彼は選手の能力を引き出すいい監督のようですね。
数年前、最下位の常連、阪神タイガースを星野監督が1年で優勝できるチームに育て上げました。星野監督も非常にいい監督でした。。。選手から尊敬され、目指したいと思われるリーダーでした。
歴史を勉強していても同じ。
数万の軍勢で、数十万の軍勢に打ち勝ったなんてという話は、結構たくさんあります。これもその軍勢を率いた武将の力量がそのような結果をもたらしたのです。
私がバスケットに夢中だった中学のとき、ご指導いただいていた先生にこんなことを言われたことがあります。
『3対7か、4対6くらいの割合で戦力が不利でも、キャプテンのお前次第で、五分五分までもっていくことができるものなんだよ・・・。』
今から冷静に考えると、この内容は、戦略や戦術を考える監督(先生)自身の問題だと思うんですけどね。。。どうやら、うまく言いくるめられていたようです。
しかし、今から思うと、リーダーとして最も大切なことを子供のとき既に教えていただいていたんですね。チームの能力を引き出すのは、リーダーの仕事なんだということを。。
子供相手に大人に話すようなことを教えてくださる、とても素晴らしい先生だったと改めて思います。
ワールド・ベースボール・クラシックでイチローは、強い(時に強すぎるほどの)リーダーシップを発揮し、日本を優勝に導きました。日本中の誰しもが諦めかけていた状況から奇跡が起こった感動的なシーンでした。
彼は若手の選手たちから慕われていましたね。テレビを見ていてそれが手に取るように分かりました。イチローの存在感や影響力の大きさを改めて知る機会となりました。
対象的だったのは先日引退した中田選手。周りの選手たちには受け入れられていなかったようですね。引退特集番組を見ていましたが、インタビューを聞いていても、周りの選手を批判することが大半をしめていました。
もうこれ以上、嫌われるようなこと言わなければいいのにと思いながらテレビを見ていましたが、終始、自分はOK、周りは×の構図で話をしていました。同じフィールドで闘っていた日本代表の選手たちがあの番組を見ていたら、おそらくウンザリしていたことでしょう。
頭のキレる選手でしたから、もう少しいいリーダーシップをとるのかなあと思い見ていましたが、リーダーとしては最もやってはいけないパターンをやっていました。イチローのように慕われるような感じにはなっていませんでしたね。
さ、リーダーの皆さん、あなたはどんなリーダーシップを取っていますか?部下の意欲を引き出していますか?スタッフを成功させるために、日々全力を尽くしていますか?
私は上司に恵まれたことがありませんでした。たくさん上司がいましたが、部下を成功させるというよりも、多くの人は自分の昇進や結果が欲しいがために部下である私たちを利用していました。
しかし、そのようなリーダーシップをとる彼らの最後には、決まって悲しい結末や淋しい最後が待っていました。
では、ここでリーダーシップの基本原則を確認したいと思います。
●上司は、部下を成功させるために存在している。
●そして、部下は、上司を成功させるために存在している。
部下が成功できるようサポートし、上へ上へと部下を引き上げるのが、上司の仕事。
上司の期待に応え、自分が成功することにより、自分を引き上げてくれた上司を更に成功させる。これ部下の仕事。
使えるルールは、このように至ってシンプル。
これがWIN−WINというもの。
お気づきでしょうか?
実は、この話、先日に書いたエントリー 『男と女の場合』に連動しています。
男と女の基本原則は、
『男は、女を幸せにするために存在し、女は、男を幸せにするために存在している』 となります。
パートナーの能力を引き出す、支える、応援する。相手の身になって考える。自分を大事にするように相手を思いやる。 これ、大事なことですね。
今パートナーがいらっしゃる方は、どれだけ相手のことをサポートできていますか?相手が上手く行くことをどれだけ考えて(想って)いるでしょうか?
パートナーを成功させる。これは、ビジネスでも人生のパートナーシップでも同じこと。エネルギーを奪ってくるような、自己中心的な考え方が強い人と組むと結構辛いものがありますが、この発想があれば、長くいい関係が築けますね。
これまで人相に関することから、影響力に関することまで、複数回に分けていろいろと書いてきました。これらをまとめる意味でもパートナーシップに関してまた別の角度からレポートにしたいと考えています。いつか書きますので、しばらくお待ちください。
では、また!
芝健太